羽生結弦 王者のメソッド (文春文庫)本ダウンロードepub

羽生結弦 王者のメソッド (文春文庫)

によって 野口 美惠


4.9 5つ星のうち(61人の読者)

羽生結弦 王者のメソッド (文春文庫)本ダウンロードepub - 内容紹介 【絶対王者・羽生結弦はいかにして作られたのか】 2014年ソチ冬季五輪で、日本の男子フィギュア史上初の金メダルに輝いた羽生結弦。 史上最年少の12歳で全日本ジュニアの表彰台に上がり、14歳で初出場した世界 ジュニア選手権では、すでに「僕が日本で2人目の金メダリストになる」と宣 言していた。 15歳で世界ジュニア優勝、17歳で世界選手権銅メダル、19歳で五輪と世界選手 権、GPファイナルの3冠達成。20歳で史上初の300点超えを果たした。 「悔しすぎて、嬉しくなってきました」「僕はレジェンドになりたい。羽生結 弦の名前を歴史に刻みたい」「これからは自分のなかで戦いを創り上げていか ないといけない」「絶対王者になってやる」 その柔和で端正な容姿からは想像できない強い意志を持った「羽生脳」と、そこから導き出される「絶対王者のメソッド」が浮かび上がる。 プロローグ 世界王者への扉を拓いた"羽生メソッド" Chapter 1 ジュニア時代 2008-2010 13歳→15歳 Chapter 2 シニアデビュー 2010-2011 15歳→16歳 Chapter 3 東日本大震災の日々のなかで 2011 16歳 Chapter 4 震災後の1年 2011-2012 16歳→17歳 Chapter 5 海を渡る 2012-2013 17歳→18歳 Chapter 6 ソチ五輪 2013-2014 18歳→19歳 Chapter 7 王者の証明 2014-2015 19歳→20歳 Chapter 8 絶対王者の冒険 2015-2016 20歳→21歳 文庫化にあたり、本文カラー写真(16頁×2)を再構成。また2016年以降、平昌五輪に向けて更なる進化を遂げていく過程を、「文庫版あとがき 王者のメソッド、最後は挑戦心に戻る」として追加。 内容(「BOOK」データベースより) 14歳のとき「僕はレジェンドになりたい!」と宣言した少年は、19歳で日本男子シングル初の五輪金メダルを獲得した。そして「止まらずに進化し続ける」という言葉通り、歴代最高点の更新、前人未到の演技構成など新しい扉を次々と開け、2度目の五輪を迎えようとしている。人間・羽生結弦の葛藤、挑戦、成長をつぶさに描く。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 野口/美惠 毎日新聞記者を経て、スポーツ・ライター。自身のフィギュアスケートの経験と審判資格、現場取材を通して、詳細な記事を執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る

羽生結弦 王者のメソッド (文春文庫)の詳細

本のタイトル : 羽生結弦 王者のメソッド (文春文庫)
作者 : 野口 美惠
ISBN-10 : 4167909901
発売日 : 2017/12/5
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 23.57 (現在のサーバー速度は19.03 Mbpsです
以下は 羽生結弦 王者のメソッド (文春文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
羽生結弦のいったい何が、人をこんなにも惹きつけるのか。「絶対王者」と謳われるほどの精神力だろうか。震災やケガを乗り越えて前に進むことのできる忍耐力だろうか。それとも、常にスケートを愛し真摯に向き合うその姿勢だろうか。優しい面持ちとは裏腹の獣のような闘争心だろうか。その何もかもが魅力だ。ただ、改めてこの本を読んで感心したのは、その思考力だろう。アスリートは、一番シンプルに人を感動させることができる、目標とされる人間だ。それだけに、その肩に掛かるプレッシャーは計り知れない。そのプレッシャーすらもバネにして、自分を更なる高みへと引き上げるものはなんなのだろうかと思っていたが、それは思考法なのだなと改めて理解することができた。この本に書かれている羽生結弦の自己分析能力は驚嘆に値する。ここまで毎回冷静に、しかも情熱的に、自分自身を振り返り、自分の何が悪かったのか、何が良かったのかを分析し、次に失敗しないために自分のためのメソッドを確立する努力を怠らない姿勢には感服する。それだけ、自分に厳しいということでもある。何かの目標を、夢を達成する人間というものは、これだけ自分を常に厳しく律し、そして自分を諦めることなく信じる強さを持っているのだ。自分の弱さや醜さを認め、それでもなお信じるものを手にしたいのならば何をすべきなのか、常に夢に向かう自分の真っ直ぐな気持ちを思い出して、それに誠実でいること、そういう強さを羽生結弦は持っている。それが私を感動させ、惹きつけるのだ。彼は常に上を目指す。自分の限界など設定していない。できるのだと信じている。そして私たちに彼のスケートを見せてくれる。彼の演技は、彼の人生そのものだ。それが多くの人の心を震わせるのだろう。この本は、世界最高得点を出したところで終わっている。それまでのメソッドがすべて生かされた瞬間で終わっている。しかし、世界選手権でまた羽生結弦は新たな課題を見つけたことだろう。きっとまた、彼は彼なりに分析して、自分の体と心と頭をどう使えばいいのか考える。そして、また次の試合に生かすことだろう。トップアスリートが私たちを惹きつけてやまない理由、それがこの本でひとつ理解できた。私たちは彼らから、自分が夢に向かって、目標に向かって、どう立ち向かえばいいのかを教えてくれる。とてもわかりやすく。でも、真似するのは並大抵なことではないし、だぶん、それは真似だけすればいいというものでもないだろう。一人一人に自分にあった方法があるはず。それを見つけるためにも、よく自己分析する必要があるのだと教えられた。弱い自分を認めるのは簡単なことじゃないし、自分の無能を認めることも簡単なことではない。でもそれを受け止めて、だから自分に何が必要なのかを自分で見出さなくては、一歩も前に進めないだろう。結果が出ないとき、道に迷ったとき、道を見失ったとき、人は暗闇に陥りやすい。そのまま闇に吸い込まれそうにもなる。でも、光を求める心があれば、きっと進むべき道は見つけられるはず。常に心を強く持っていられるのがトップアスリート。けれども、私たち凡人は常に強くいられるわけではないだろう。逃げ出すこともあるだろう。そんなときには、弱さをさらけだしている文学や芸術に触れてみるのもひとつの方法。そこで駄目な人間は自分だけではない、苦しい想いでもがいているのは自分だけではないと気づけたら、それも救いになるはずだ。そこからまた前を向こうという力が湧いてきたら、スポーツで戦っているアスリートの姿を見て、そこから勇気づけてもらえばいいのではないだろうか。

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