詳解 実践ドイツ語文法

詳解 実践ドイツ語文法の詳細

実際に本書を紐解けば文法書というよりドイツ語入門書的な本です。しかし文法書と銘打ってるだけ他のドイツ語入門的な本より文法面はかなり詳しく独検で言えば２級合格レベルまで使えそうです。但し！巻末の読解問題において新出単語の意味がなく一々辞書を調べなければならないので、その点では非常に使いにくいです。第二外国語のテクストとして採用される事を狙ったのか辞書を引く習慣を付けさせたかったのかは分かりませんが、一冊終わるのに数百回も辞書を引いてられないです。それがこの本が絶版になった理由ではないでしょうか・・その他の利点は通常は練習問題は学習内容を確認する程度のおまけだったりするのですが、この本では非常に力点が置かれています。練習問題は初心者から中級車までの文法の網羅度の高い一通りの解説と共にこの本の双璧をなす部分と言っていいかもしれません。解説が詳しくこの練習問題を解いていけば間違いなく実力はつくと言う様な出来です。問題の難度や解説の質が高いので通常ドイツ語入門書から独文解釈の秘訣への接続は無謀なのですが、この本の練習問題をこなせば無理なく接続できます。まあ和文独訳問題は京大の英作文問題の日本語みたいな独文が並んでいて初心者はおろか中級者（独検２級を視野に入れるくらい）にはとても無理だと思いますが（笑）（むしろ独文を先に見て和訳するという使い方でいいと思います）